今日の訓読み言
●親の一番の願いを自ら悟って行なう者
「先生の息子の孝進について言うと、 彼は非常に活発な子供である。ある日、ころんで足をすりむいた。 見ると傷口がはれ上って、血を出しているのである。私は、『 大丈夫か』と尋ねると、 彼は鼻血を出しながらこう答えたのである。『大丈夫です。 お父さん、何でもありません』。私は、 あの場面を忘れたことがない。小さい子供が、 泣き叫ぶかわりに父親を慰めたのである。
信仰者にも二つの立場がある。一方は、 神の愛を受けたいので神に侍る立場で、その愛に満足している。 しかし、もう一方は、父の心中を知っているゆえに、 他の人々にも救いの手を差しのベようと努力する者である。
親が重荷を背負っていることを知っていながら、 自分の悲しみを慰めてほしいと願う子供を持つのと、 親を幸福にしたいと思う子供を持つのと、どちらが良いだろうか。 親を力づけようとする子供を持ちたくないであろうか。 我々の願いは、神に対してこのような子供になることである。 そのためには、まず最初に、 神に命令される前に自らその心情を悟って行わなければならない。
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