2018年12月3日月曜日

12月3日

今日の訓読み言

●親の一番の願いを自ら悟って行なう者

「先生の息子の孝進について言うと、彼は非常に活発な子供である。ある日、ころんで足をすりむいた。見ると傷口がはれ上って、血を出しているのである。私は、『大丈夫か』と尋ねると、彼は鼻血を出しながらこう答えたのである。『大丈夫です。お父さん、何でもありません』。私は、あの場面を忘れたことがない。小さい子供が、泣き叫ぶかわりに父親を慰めたのである。
 信仰者にも二つの立場がある。一方は、神の愛を受けたいので神に侍る立場で、その愛に満足している。しかし、もう一方は、父の心中を知っているゆえに、他の人々にも救いの手を差しのベようと努力する者である。

 親が重荷を背負っていることを知っていながら、自分の悲しみを慰めてほしいと願う子供を持つのと、親を幸福にしたいと思う子供を持つのと、どちらが良いだろうか。親を力づけようとする子供を持ちたくないであろうか。我々の願いは、神に対してこのような子供になることである。そのためには、まず最初に、神に命令される前に自らその心情を悟って行わなければならない。

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