今日の訓読み言
親はもろろんのこと、妻も子供もわかってはくれない、一人として理解する者もない、そういう時こそ、孤独なる神の友となることができるのである。
一人の男がこんなにも弱くなりうるものか、と思ったこともあった。ある意味では同じ弱き一人の人間に変わりないのである。しかし自分をそんなにも頼りにしている神であることを知っているから、そういう神の心情を想うと、いても立ってもいられなくなり、神の願いを果たして神を慰めたいという想いにかられる。 『神よ、全能なるあなたは、その望むところの何事も成すことがおできになりますのに、御自分の子なるアダムとエバの罪の故に、御自分をそのような苦悩の中に陥れられました。苦しむべきいわれもないあなたが、かくも寄る辺なき身となられて、真に頼ることのできる子女を、そんなにも長い間ひたすら待ろ続け、深し求めてこられました。私にはそういうあなたのお心がよくわかります』。
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